全世界が驚愕したキャッチフレーズ「泣く子も黙る79万円」(笑)． でも4輪駆動だから92万円なんだ． 燃費走行するとカタログ値燃費(18km/L)を上回っちゃう可愛いやつ． 79万円でエアコン・パワステ・パワーウインド・エアバッグ・ABSと全部入り． しかも，衝突安全ボディーを採用しているのに1000kg以下で重量税も最安． VVT付きのハイメカツイカムエンジンで出足俊足，しかも7000回転まで回る． 全国の警察(というか派出所とか駐在所)に配備されるくらい高信頼！！ 我が愛機は2004年型の4型SE-Z 4WD 5MT(形式UA-HT51S). 4駆の手動変速機はかなり珍車だと思う． オプションで可倒式ボディ同色ミラー，リアスポイラ，ウインドディフレクタを装備． 色はブルーイッシュブラックパール3. ・原動機(M13A型) M13A型エンジンは2001年に本機HT51Sで初採用された4気筒エンジンである。 しかし，スズキはこの安ぐるまによくオールアルミの可変バルブタイミングのエンジンを積む気になったと関心させられる． また，イグニッションコイルはプラグ2個に対して一つしかないなどのコスト低減のアイディアも素晴らしい． 3400回転で最大トルクを発生させるセッティングも，この車の性格から判断して至極正しい． 街中を制限速度+αで走る分には3400回転以下の領域で十分事足りる． その分高速巡航ではオーバードライブギアを使っても常に3000回転以上回ってしまうのが苦しい． 1300ccという排気量の致し方ないところ． 回転数は6500回転からレッドゾーンになるが，息つく様子も無く7000回転でレブリミッタが効くまでキッチリと回る． ギア比は1速がかなりローギヤード(バックギア以下！)であり，素早い変速を行えばかなり俊足ぶりを発揮する． M13A型はスズキの普通車向けエンジンで、1.3Lから1.8Lまでをカバーする。 HT51Sに初採用され、他にはジムニーシエラやワゴンRソリオに採用されている。 ジムニーシエラは未だ生産が続いており、それに合わせてM13Aも10年来生産され続けている（2011年時点）。 1.8Lまでを考慮しており、M13Aではシリンダブロックやクランクケースが少し重いらしい。 形式 ボアmm×ストロークmm M13A 78.0×69.5 K12B 73.0×74.2 一般的にショートストロークエンジンは回転数で馬力を稼ぐフィーリングとなる。 そのためスポーツ志向のエンジンに多く利用されるだが、M13Aはそれを実用重視の調整としている。 MTトランスミッションと組み合わせられるM13Aは回転上昇の伸びも良く、キビキビとした走りができる。 近年は環境性能、つまり燃費重視の観点からロングストロークエンジンの採用が盛んである。 ボア径が小さいため、爆発時のシリンダ壁面からの熱損失が少なく、膨張比(体積比)を大きく取れるので 熱効率が良いのである。実際、後のZCスイフトに採用されたK12B型エンジンは軽自動車向けであった 3気筒のK型エンジンに1気筒を足して4気筒としたエンジンである。 ボア径よりもストローク長が僅かに長くなっており、ブロック自体も軽自動車ベースであるため 軽量に仕上がっていると考えられる。 M型エンジンに関しては自動車工業会のWEB記事が参考になる。 左が初期型スイフト、右がジムニーシエラである。縦置き、横置きの両方で利用されている。 ・電動パワーステアリング この車は電動モータパワーステアリングを装備している． 設定の問題なのか，タイヤの細さなのかかなり軽めのセッティングである． 待ち乗りと女性をメインターゲットに据えている感じである． そのためか，高速時の安定感は高めの車高と相まって芳しくない． ただし，パワステフルードの交換がいらないのは嬉しい． ・リコール エアバックの固定とトランスミッションに関して2件のリコールが出ている． 我が機はエアバッグの方に当たってしまい，無償修理を受けた． ・まとめ 実に実用的で，必要十分な性能を備えた車である． 所有する喜びは期待できないが，コストパフォーマンスに関してある意味名車であると思っている． スズキにはもう少し長く，8年程度は生産を続けてほしかった． ・リンク HTスイフト，ZCスイフト，イグニス等の説明はwikipedia(以下)に詳しい． スズキ・スイフト

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