通信環境について

Network Environment using smartphone
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re-updated NOV.05.2022
updated AUG.29.2014
described AUG.23.2014

初めに

2013年に社員寮を退寮する年齢に達してしまったため、初めての自己手配賃貸に引っ越しを行った。 当時はドミニック・ローホー氏の書籍に傾倒しており、所謂「ミニマリスト」に憧れを持っていた。 とにかく物を少なく、契約物を少なくすることに注力しており、それに伴って固定回線も引かなかった。 しかしながら、ネット回線は生活に必須でありこれを賄うために腐心したのである。 以下は2014年当時の記載である。

キャリア

まず、回線事業者(キャリア)との直接契約は考えない。 なぜならば、現在の日本の通信事業者間の競争は異常事態が続いるからである。 国内の市場は既に飽和状態であり、限りあるパイを事業者間が取りあう状況となっている。 そこで、キャリアは見掛け上の契約数を増加させるために、 新規契約者に契約報奨金を出すことで他キャリアからの契約乗換えを喚起している。 つまり、次から次へとキャリアを乗り換えるユーザーを優遇し、 長く同一キャリアを利用するユーザーから搾取するビジネスモデルとなってしまっている。 (ユーザーから集めた金を新規ユーザーにばら撒いており、養分-乞食と比喩される)

ユーザーが払った料金はサービスの維持・向上に使われていない。 一定期間ごとにキャリアを乗り換えなければ、キャリアからどんどん搾取されていくため、 手間と時間とお金(契約時には事務手数料がかかる)をかけなけならない。 無意味なキャリアの乗り換えに手数料を払うというマッチポンプであり、非常にバカバカしい。 ユーザーには全く無駄であり、総務省は即刻是正を働きかけるべきである。

しかしながら、総務省もバカではなくMVNO(仮想移動体通信事業者)と言う仕組みを提供しており、 そのためにキャリアには回線の分割貸出しを強制している。 2014年現在、様々なMVNOが次々にサービスを開始しており、競争によりサービスコストもより下がってきている。 そこで、このMVNOを上手く使い通信コストの低減・平滑化を行う。

MVNO選びと運用コスト

通信環境の運用コストは極力抑え、コストパフォーマンス最大を目指したい。 山岳部での運用を考え(スキーや登山の機会が多い)、サービスエリアが広く(DoCoMo>KDDI>>>SoftBank=EM)で通信距離的に有利な 低周波数バンド(700MHz~900MHz)で通話、データ通信とも使えるキャリアのMVNOが良い。 現在、SoftBankのMVNOは無い。 KDDI系のMVNOは関西電力系列企業のmineoがあるが、 800MHz帯のBAND18(au 4G LET)の繋がり易さの情報がまだ少ないので却下。 よって国内で最もエリアが広く感じられ、かつ800MHz帯LTEのサービス開始が早く、 対応端末の値段も安価となってきているDoCoMo系MVNO+DoCoMo純正端末で運用することにした。

MVNOとして選んだIIJは古参の通信事業者だけあり、その通信品質も高く、コントロールも巧みなので現状もっとも安定なサービスと感じる。 端末はLG製で品質も高くDoCoMoの純正機能をほぼフル搭載しているL-05Eを選択した。 しかし、DoCoMoの日本市場向けローカル端末であり、Androidのハック情報が少ないことが楽しみをスポイルしている。 また、本体が小型のためバッテリー容量が少なめであることが唯一の欠点である。

MVNOのSIMはデータ通信のみ契約の物が多いため、端末で音声通話ができない。 (IIJmioは音声通話を付帯できるが、しばらくはKDDIのガラケーも並行運用するので付けなかった) SMS機能は端末のセルスタンバイ問題(データ通信専用SIMの場合、Androidが圏外と勘違いして常時最大出力で電波を出してしまい バッテリーが直ぐに無くなってしまう)を回避するために仕方なく付帯させている。 緊急時に音声発信できないのは流石に心配なのでフュージョンコミュニケーションのIP電話アプリを登録し050の番号を利用している。 IP電話なので回線は不安定で遅延もあるが、 Androidのプッシュを利用してリアルタイムに音声通話の受信も可能になる。 何よりも、基本料がかからず通話料のみであることが有りがたい。

Function Service Monthly Cost
SIM 契約 IIJmio ミニマムスタートプラン \972
LTE 1GB MAX
200kbbs 3360MB MAX
SMS機能付帯料 \151.2
ユニバーサルサービス料 \3.15
IP電話 IP-Phone SMART \0
Total \1126

テザリング(PCからのLTE/3Gネットワークの利用)

DoCoMo純正端末+MVNOのSIMカードの組み合わせによるテザリングは不可能

WEB上では広く知られていることであると思うが、 DoCoMo純正のスマートフォン端末にMVNO(IIJmio,日本通信,OCNなど)のSIMカードを使って運用した場合、 Android標準機能のテザリングは利用出来なくなる。 これは、DoCoMoの純正端末のAndroidがテザリング利用時にAPNをdcmtrg.ne.jpに強制的に変更する仕様になっているためである。 当然、MVNOのSIMからこのAPNへの接続はブロックされるため、通信は一切できない。

回避するには、Androidの設定ファイル"custom_settings.xml"を書き換えて強制変更をやめさせる方法が知られている。 しかし、DoCoMo純正状態ではファイルのアクセス権がないため、所謂"root化"を行ってrootの取得が必要である (root=UNIXのSuper User権限)。 L-05Eは日本市場向けのローカル端末なのでroot化するための手法は認知されておらず、 結果root化による純正テザリング機能は利用できないのである。

専用アプリケーションによりPCからのテザリングが可能

しかし、世の中みな考えることは同じ(笑)なので、これを実現するアプリケーションが既に存在する。

PdaNet

米国カナダ外は無料にてhttps通信可能、Wifiテザリング、USBテザリング、Bluetoothテザリング、いまいちメンテナンスされていないっぽい

Easytether

$9.99にてhttps通信可能、USBテザリング、Bluetoothテザリング

Klink

$4.99にてhttps通信可能、USBテザリング、一番安価と思われるがWEB上に情報少ない

私は、Net上で最も情報が多そうなEasytetherを購入した。 約1100円払えばUSBで何ら問題なくテザリングが利用できるようになる。 IIJmioのSIMでDoCoMo LET回線を使った計測結果は以下の通り、10Mbps以上でありPCからのほぼ全ての通信をストレスなくこなすことができる。

BNRスピードテストによる下り速度計測結果

------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001
測定日時: 2014/08/23 10:28:49
回線/ISP/地域: 
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 6.35Mbps (792.94KB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 10.32Mbps (1.29MB/sec)
推定転送速度: 10.32Mbps (1.29MB/sec)

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