DT125Rをリフレッシュする計画を立て作業をしていたのが、2011年1月~3月。 しかし途中で東日本大震災が発生し、そのままの状態で福島を離れてしまってからすでに5年以上が経過してしまっていた。 このままではDTが朽ちてしまうと、重い腰をあげて整備を開始しようとしたのだが、 部品の交換が必要となってしまい、またしても作業はストップしてしまう。
ヘッドを開け、腰上を分解する。ピストン周りの部品はすでに注文してあった。
車体右側2本のスタッドボルトの状態が非常に悪く、このままだといずれ折れると判断し、交換することにする。 左側2本は問題ないので、ダウエルピンのある側だけ水が進入してしまうようだ。 この症状は他の方も発生しているので、 仕様に問題があるようだ。 ダブルナットで外そうとすると、捩れ応力が集中して直ぐに折れてしまうことがあるため、スタッドボルトプーラーを用いて取り外しを行った。
スタッドボルトは問題なく外せたものの、ダウエルピンが錆ついて外れない。 他の方の作業を参考に、タップをねじ込むことでどうにか抜くことができた。 錆びるとなかなか抜けず、非常な困難を伴う。よって出来るだけ、錆びたピンは再利用したくない。
クランクケース側はどうにか無傷。
スタッドボルトの状態は非常に悪い。どの部分から水か入るのだろうか。次回は座面を慣らしてからナットを締めつけることにする。
ヘッドとシリンダはサンエスK1で洗浄。シリンダには傷も無く、まだまだ使えそうだ。
Copyright (C) 2016 YAS All Rights Reserved.