DT125R 3FW ステムのオーバーホール

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2011年7月28日

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ベアリングレースは上端、下端とも全く減り、傷ともみられなかった。 そのため、当初はステムシャフトのオーバーホールを予定していなかった。 しかし、フレームを塗装に出した時にステムベアリングを打ち抜かれてしまった。 下端のテーパーローラ―ベアリングのレースは単体で注文出来ない。 そのため、ベアリング一式を買うことになり、仕方なしにオーバーホールするに至った。

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DTを中古で購入してからステムベアリングを交換したことはない。 ステムを外して見て確認したところ、下端のベアリングを打ち抜くために出来た傷があることが分かった。 前オーナーもしくは、中古で買う時に店がベアリングを交換したようであった。 2万5000km走っているのに、全く傷が無かったのも納得。

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ベアリングをどうやって打ち抜くかと言うと、文字通り叩いて打ち抜くのである。 打ち抜くために邪魔なので、ローラーリテーナーとダストシールはぶち壊す。 そのあと、タガネのようなものを下から当てて打ち抜くのだが、かなりコツと根性が必要である。 ステムを気づつけないように気をつけてやるのだが、どうやっても傷が付いてしまう。 この辺がプロとサンデーメカニックの差なのだろうか。 図は無事に打ち抜けた図。かなり手こずってしまい、秘密の手法を使った。

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ピカピカに磨く。が、三又の部分が錆びていてあんまりキレイにならない、少し妥協。

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これが、下端のテーパーローラ―ベアリング。 1組2800円もする。規格ものなので純正部品じゃなくても良いのであるが、 ダストシール付きが手に入らないので大人しく純正で発注。

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新品のベアリングを無事に打ち込めた図。 この打ち込み作業も難易度が高い。ローラーリテーナーを絶対に叩かないように インナーレースのみを叩かないといけない。 外した古いベアリングを逆さまに入れて叩いて打ち込む。 本当はインナーレースと内径が同じパイプを使い、プレスを用いて圧入すると良いのだが 一般家庭にプレスなんてものは無いので根性で叩きこむ。

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上端側は普通のボールタイプである。しかも、昔ながらのリテーナーが無いもの。 このレースは大きなソケットを当てて叩けば直ぐに入る。 このあと、グリスを大盛りにしてボールを無くさないように置いていく。 ボールの数は22個。

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上下のベアリングにグリスを目いっぱい持って、締め付ける。 一応、締付値に規定トルクはあるのだけれどステムの固さは趣味で決めて良いと思う。 一旦きつく締めてから緩めていく。 固すぎず柔らかすぎず、ガタが出ない微妙なところに合わせる。 私は少し固めが好きなので、ゴロゴロ感が丁度無くなる所に合わせる。

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