なぜだか知らないが,80年代末期のオートバイには私を惹きつける何かがある.
CBR400RRといい,このVFRといいこの時代のスーパースポーツには何か妥協を許さない
感性があると思う.この時代は空前の好景気,今から比べればコストダウン意識は
無かったに等しいのだろう.
このNC30は昭和64年1月6日に発売されるが,翌日の1月7日に 昭和天皇が崩御される.
記念すべき80年代を締めくくった昭和最後のオートバイなのだ.
私は昔からRC30VFR750Rに憧れており,どうしてもあのトリコロールからのマシンに乗りたかった.
CBRには愛着もあったし十分満足していたのだが,どうしてもホンダの真骨頂V4に乗りたかった.
ヤフオクをチェックし続けること数ヶ月,ついに10万円以下の89式トリコが出品される.
当時のNC30の相場は店頭で35万,ヤフオクで17万前後であった.出品された89式は
堂々と不動車と書いてある.そのお陰か,81000円で落札.出品者は長野県宮田村のショップであった.
村民が乗っていたのだが,長らく放置してしまっていたとのことであった.
タンクは中がサビサビらしいし,エンジンもかからないらしい.
ショップも古い車両なので売れるかどうか分からず,諦めたのであろう.
さぁさぁ,私の物となったNC30は無事に公道に復帰できるのであろうか・・・
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